スタグフレーション 2014 10 5

 産経新聞の編集委員の田村秀男氏は、
2014年10月5日、産経ニュースWeb版で、
今の日本経済、そして今後の日本経済について、
スタグフレーションの可能性を示唆しています。
 スタグフレーションとは、
景気後退(不況)と持続的な物価上昇が共存する状態のことです。
 詳しく書けば、スタグフレーションの状態とは、
景気が悪化するとともにインフレーションが進行し停滞することを意味する。
 雇用や賃金が減少する中で、物価の下落ではなく、
物価の上昇が発生してしまい(通常、雇用や賃金が減少すると物価の下落が発生する)、
収入が減るうえ、貨幣や預貯金の実質価値まで低下するため生活が苦しくなる。
(ウィキペディアから引用)
 確かに、円安で輸入品の価格は上昇、原材料価格も上昇、電気料金も高止まり、
さらに、消費税増税で小売価格も上昇しています。
 一方で、賃金は、あまり上昇していません。
つまり、物価上昇に賃金が追いついていない状態です。
 こうなると、家計の「実質所得」は減少しますので、消費不振となります。
それを受けて、企業側も、減産に入っています。
 さらに、田村氏が指摘するのは、
「名目金利」から物価上昇分を差し引いた「実質金利」は全般的にマイナスに転じる。
円建ての金融資産は目減りすることになるので、ますます円安が進むということです。
 こうした現象を観測すれば、
今の日本経済は、そして今後の日本経済について、
スタグフレーションの状態にあるかもしれません。
 「失われた10年」とは、長期のデフレが日本経済を痛めつけたことを言いますが、
今度は、スタグフレーションによる「失われた10年」でしょうか。
 やはり、居心地のよい為替水準というものがあるのでしょうが、
現状では、実質金利が全般的にマイナスに転じ、
円建ての金融資産は目減りすることになるので、ますます円安が進むという状態です。
 「預金金利はゼロ、増える税負担と物価上昇のために使える『おカネ』は減っている」
これが、今の日本の家計の状態でしょう。
やはり、スタグフレーションの道を行く可能性が高いでしょう。






















































































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